美容師が思う良いシャンプーってどんなシャンプー?
最近では様々な情報が手に入りやすく、シャンプーについてもたくさんの知識をお持ちの方も多いと思います。
「高級アルコール系シャンプーは良くない」「ラウレス硫酸ナトリウムは良くない」など今まではプロしか知らなかったワードもたくさんの人がご存知だと思います。
そんなごまかしの効かない現代においてプロの美容師が思う良いシャンプーとは一体どんな物なのかここに記していきたいと思います。
高級アルコール系シャンプーとアミノ酸系シャンプー
もはや当たり前のように聞くようになったこの言葉、「高級アルコール系のラウレス硫酸ナトリウムは髪や頭皮に悪く、アミノ酸系シャンプーは髪や頭皮に良い!!」というように認識している方も多いのではないでしょうか?
あながち間違いではないです。しかしそれだけの成分でシャンプーが作られているわけではないので一概にこれだけで判断するのは早いような気がします。
何が言いたいかというと、「ノンシリコンというワードが流行ったのと同じように、アミノ酸系シャンプーが全てにおいて良いという風潮もある程度メディアが作り上げた部分もあるんだよ」という事です。
確かに高級アルコール系シャンプーは洗浄力が強く、ホルモンバランスを乱したりする作用もあると言われています。
しかし美容室で取り扱うものの中でも界面活性剤(洗浄成分)が高級アルコール系のラウレス硫酸ナトリウムのものも多くあります。
その全てが悪いシャンプーかというと実際はそうではないように思います。
これはノンシリコンシャンプーについての記事と同じで
その記事はこちら↓↓↓
美容師の中でも考え方は様々で別れると思うのですが、
例え高級アルコール系が含まれるシャンプー剤だとしても、配合バランス次第では良いシャンプーもあると思います。
ラウレス硫酸ナトリウムが含まれていてもその後に並ぶ成分がアミノ酸系の成分が多く含まれ、さらには保湿成分も多く含まれているものもあります。
一概に高級アルコール系、ラウレス硫酸ナトリウム等が含まれるシャンプー=悪いシャンプーと判断するのは早いように思います。
ですがお肌が敏感な方や、実際に頭皮トラブルでお悩みの方などは高級アルコール系のものは避けたほうがいいです。
しかしここでもう一つ記しておきたいのが、だからと言ってアミノ酸系なら絶対安心というわけでは無いという事です。
アミノ酸系シャンプー剤と呼ばれるものの特徴は、「洗浄力が優しく、毛髪の保湿効果がある」という点です。
ですが洗浄力も低く頭皮への残留性も若干あるため、毛髪はしっとりしても頭皮の洗い上がりが微妙な場合があり、かゆみの原因になったりする場合もあります。
このようにアミノ酸系シャンプーが必ずしも万能なわけではなく、頭皮トラブルを抱える方や敏感肌の方はさらなるトラブルを引き起こす可能性もあるという事です。
そもそもシャンプー剤の目的とは・・・
ここで改めて確認しておきたい事は、シャンプー剤における本来の目的です。
最近では当たり前のように「トリートメント効果のあるシャンプー剤」というように言われていると思います。
ですが本来のシャンプー剤の目的は【洗浄】にあります。
毛髪の保湿はトリートメントが行うもので、それがより進化した形が今の【シャンプーからトリートメント効果を】という形です。
ヘアケア剤がここまで進化する過程の中で時代にあわせて様々な変化がありました。
シャンプー剤は髪を洗うための洗剤として位置付けられ、洗浄力も強い安価なもので作られていました。
そこから髪を守るためとして原価も高く高品質のトリートメントが作られるようになりました。
そしてさらに進化するために「シャンプー剤からトリートメント効果を」という形になっていきました。
そんな進化を遂げてきたシャンプー剤が当たり前になり、アミノ酸系シャンプーが身近なものとなりました。
そして今、改めて考える必要があると思います。
シャンプーの位置付けや本来の目的はどのようなものなのか?
あなたがシャンプーを使う目的はなんなのか?
重要なのは自分の目的にあったものをしっかりと見つけるということです。
あなたに合ったシャンプーの見つけ方
シャンプーの種類は大きく分けて2種類あります。
洗い上がりがすっきりとしているタイプのものか、髪をしっとりと柔らかく洗い上げるタイプのものです。
まず自分に合ったシャンプーを見つけるには、自分がどのような目的でシャンプーを使うのかを考える必要があります。
洗った感がしっかりと欲しく、頭皮のすっきり感をお求めの方は石鹸ベースのシャンプー剤をオススメします。
石鹸ベースのシャンプーは頭皮にかゆみが出やすい方などにも使いやすいものが多いように思います。
すっきりと洗い上げ頭皮を綺麗に保ってくれます。しかしその反面髪に軋みが出やすくなっています。
もう一つがアミノ酸系シャンプーです。こちらはとにかく毛髪の洗い上がりが良いです。
軋みも少なく、シャンプー後でも絡みづらいと思います。ですが原価が高く、敏感肌の方はかゆみが出る場合もあります。
このように目的に応じて使うシャンプー剤の種類は変わってくると思います。まずはシャンプーに何を求めているのかを明確にすることから始めると良いと思います。
まとめ
美容師が思う良いシャンプーはあなた自身の目的に合ったシャンプーだと思います。
たくさんの情報が溢れる今だからこそ考えてみてください。
【シャンプーを使う目的はなんなのか?】
ラウレス硫酸ナトリウムを使っているシャンプーはダメで、ココイル系のアミノ酸系シャンプーを使えば間違いないわけではありません。
シャンプーは様々な成分の集合体です。一つの成分でその良し悪しを判断せず、目的から判断し全体のバランスを見て選んで見てください。
あなたが必要とするシャンプーはどんなものですか?
そこから導き出されるシャンプーが美容師が良いと思うあなたに合ったシャンプー剤だと思います。
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