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美容師がお伝えする正しい髪の乾かし方!!

毎日髪は乾かしますか?髪は濡れていると、とてもデリケートな状態なのでしっかり乾かす事をおすすめします。しかし中にはドライヤーのダメージが気になるから最後まで乾かさないという方もいるのではないでしょうか?

 

確かに髪はドライヤーの熱でも傷みます。しかし正しく乾かす事ができればダメージはほとんどなく、むしろ髪がキレイになっていきます!!

 

今回はそんなどんどん髪がキレイになる為のドライの仕方を伝授していきたいと思います。

 

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髪の構造

まず簡単に髪の構造に触れておきます。

 

髪は中心部から、メデュラ・コルテックス・キューティクルとなっています。

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出典:花王株式会社

 

髪を乾かす時に大切なのが表面にあるキューティクルです。キューティクルは濡れると開いて、乾くと閉じる性質があります。

 

髪をしっかりと乾かした方が良いと言われる理由はこのためで、キューティクルが開いていると内部の栄養成分やカラーの色が抜けやすくなったり、キューティクルが擦れたりすることで剥がれていき、枝毛になったりコーティング力が弱まってしまうためです。

 

またキューティクルは根元から毛先に向かって覆いかぶさるような形でうろこ状になっているため、毛先に向かって風が流れるように乾かすとキューティクルを傷つけることなく乾かす事ができます。

 

 

髪がキレイになる乾かし方のポイント

髪を乾かす時にはいくつかのポイントがあります!!

 

その① 根元から乾かす

 髪は毛先にいくにつれて量が少なくなっています。理由は【カットをするときにそうなるように切る】というのと【ダメージは毛先の方が大きく切れ毛が毛先に出やすい】からです。

 

そのため同時に乾かそうとすると必然的に毛先の方が早く乾いてしまいます。そのまま根元が乾ききるまでドライヤーを続けると毛先がオーバードライになりパサパサになってしまいます。

 

これがドライヤーにおける一番多いダメージの原因です。

 

なのでまずは根元から乾かして下さい。根元を乾かしていても風は毛先の方まで流れていきますので自然と毛先も乾いてきます。意識的に根元に風を送っていきましょう!!

 

理想は全体の根元が乾ききった時に「あとちょっとで毛先が乾きそう」と感じるほどの湿り具合が残ると良いでしょう!!根元のドライ後に1〜2割程度水分が残るのが理想の乾かし方です

 

その② 気になる所から乾かしはじめる

 根元を乾かすといってもどこから始めれば良いのか迷う方もいると思います。その場合は気になる所から乾かし始めて下さい。

 

理由は、髪は乾くときに形がつくという習性があるためです。乾いてしまった場合その部分の形を直すにはもう一度水で濡らし直すしかありません。そのため自然乾燥が進めば進むほどそこにクセが残りやすくなってしまいます。

 

前髪が分かれてしまいやすい人は前髪から、トップの分け目がペタンとつぶれてしまう方は分け目から、右側がクセが出やすい方は右側から乾かしていって下さい。

 

ただコツとしてはその箇所を最後まで乾かすというよりは、クセが修正できたなと感じる程度まで乾かしてもらえれば大丈夫です!!

 

上記にあるように乾かしきった箇所があるとそこにドライヤーの風が流れるとその部分だけがオーバードライになってしまうためです。

 

その③ クセが気になる所は大胆に、ボリュームが気になる所は上から

スタイリングをする上で基本的にクセが気になる場合それが前髪の分かれグセでも、トップのボリュームでも、右サイドのハネにしても根元の生え方が原因であることがほとんどです。

 

なので根元の生え方を修正してあげる必要があります。根元の方向性は先天性のものだったり、日頃の習慣によってついてしまったりします。これを大胆にいろんな方向に髪を振りながら乾かしてあげることでいつものクセの方向から解放して自然と立ち上がり、自然と落ちてあげるようにしてあげるのです。

 

そのため根元から乾かし、なおかつ大胆に乾かしてあげる事が必要になります。

 

また日本人の骨格はハチが張っていて、後頭部が絶壁の方が多いと言われています。よってサイド、特にハチ周りにボリュームが出すぎてしまうとスタイルのバランスを取るのが難しくなってしまいます。

 

なのでサイドの髪は上から風を当ててボリュームを抑えてあげるのが好ましいと言えます。 

 

上記では髪は乾くときに形がつく習性があると伝えましたが、髪には熱が冷める時に形がつくという習性もあります。

 

全体を大胆に乾かし、出すぎてしまったボリューム部分は上からドライヤーの熱を当ててそれが冷めるまで手で抑えてあげる事でボリュームをコントロールできます。

 

これは前髪が浮きやすい人や、生え側やハチ周りの毛が浮きやすい人にはかなり効果のあるスタイリング方法なのでぜひ試してみて下さい。

 

ここでのポイントは根元の分かれグセ等は一度乾いてしまうと習性が効かないので、始めに大胆に乾かして、ボリュームが出すぎてしまった所は上から風を当て、熱が冷めるまで手で抑えてあげるという事です。

 

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覚えておくと使える前髪ドライの小技!!

前髪をまっすぐ下ろす方は根元をこすりながら乾かす事で分かれグセを修正できます。

 

前髪を流したい方は根元を流したい方向と逆向きに乾かしてあげるのがポイントです。前髪を右に流したい場合は根元は左に乾かし、全体が8割〜9割乾いてきたところで右に流し直します。そうすると綺麗に毛先が流れてくれると思います。

 

*前髪のコテ巻きをした時に右に流そうと巻いたら逆に流れてしまった経験はないでしょうか?これが同じ理由です。

 

 

おすすめのアイテム

ドライヤーを使い始める前にアウトバス(流さないトリートメント)をつけてあげると仕上がりや、翌日のコンディションはかなり向上します。

 

特にサロン専売品をおすすめします。

 

サロン専売品のアウトバスはだいたい¥3000前後の価格帯となっていますが、効果が高いため一度に使う量は抑える事ができます。

 

実際サロンで取り扱うアウトバスならショートスタイルで0,5プッシュ〜1プッシュで足りますし、ロングでも2プッシュほどで十分だと思います。

 

購入時の価格は若干高いように思いますが、トータルのコスパで見れば効果の薄いものを一度に大量に使って補うより、サロン専売品を利用した方が安価なようにも感じます。

 

アウトバスとは↓↓↓

biyoulabo.hatenablog.com

 

さらに最近はドライヤーの時間を短縮してくれるアイテムなんかもあります!!

biyoulabo.hatenablog.com

 

このようなアイテムを使い、乾かし方+アイテムでワンランク上の美髪を目指してみて下さい!!

 

まとめ

・乾かし方の順番は、根元(特に気になる部分から)→毛先

 

・根元の乾かし方は大胆に、ボリュームが気になる所は上から抑える

 

・乾かす前にアイテムを使用するのが好ましい

 

さらに中間から毛先を仕上げる時にブロー(ブラシを使う)もしくは指で挟んでテンションをかけてあげる事でよりツヤも出す事ができます。

 

オーバードライにならない乾かし方を実践して、しっかり乾かす事でどんどん美髪になれると思います。

 

これを機に美容師が伝授する髪の乾かし方を参考にドライヤーの使い方を見直してみてはいかがでしょうか?

 

 

 

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