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ヘアカラーの仕組みを日本一わかりやすく説明します!!

日本一わかりやすいヘアカラーの仕組み

 

ヘアカラーをすると髪の色が変わって気分を変えることができる。

 

でも思い通りの色になかなかならない!!

 

色ってただ塗るだけじゃないの?

 

外国人風カラーにするにはブリーチは必要?

 

色が抜けるってどういう事?

 

そんな身近な疑問を解決しちゃいます!!

 

実際ヘアカラーってどんなことが起こっているのか?

 

ここを理解できるとヘアカラーをもっと楽しむことができるし、美容師さんとの意思の疎通も更にスムーズになるはず!!

 

ヘアカラーの仕組みを知ってもっとカラーを楽しみましょう♪

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※今回はアルカリカラーと呼ばれるカラー剤について説明していきます。

 

 

 

 

 

 ヘアカラーにおける明るさと色の関係

 

ヘアカラーデザインを決めるうえで必ず必要な情報がこの明るさです。

明度と彩度と表現する場合もあります。

 

明るさとはトーンやレベルという呼び方で表現され、基本的に数字が大きくなればなるほど明るいという表現になります。

 

「職場のルールが7トーンまでなんです」とか「9トーンまでなら・・・」

など規定を設けている職場も多いと思います。

 

一般的な日本人の黒髪は4トーン前後と言われ、パッと見たときの印象が明るく感じられるのは10トーン前後からと言われています。

 

色はその名の通り、赤とか緑とかの色です。ヘアカラーの場合だとアッシュやマット

などのように絵具にはない呼び方をする色味もあります。

 

 

 

髪が明るくなるという事

 

髪が明るくなる事をご説明する前に、髪が暗い状態がどのような状態なのかを簡単に説明していきます。

 

髪が暗いとは髪が黒く見えるということになります。アジアの方に多い髪色になります。これは黒色に染まっている訳ではありません。

 

色の3原色である赤、青、黄のうち赤が多く、赤の集合体が黒く見えると言われています。

 

生れながらに髪の色が金髪の方は主に黄色が多く配合され赤が少ないと言われており、さらに俗に言う外国人風カラーとは赤がほとんど無く、黄色に青が含まれている状態の色と言えます。

 

そんな赤の集合体の黒髪が明るくなるというのは、赤を減らしていくということになります。

 

その為髪が明るくなるというのは、黒→赤茶→茶色→オレンジ→黄色→白金→白と徐々に赤が減っていく過程で起こる色の変化と言えるのです。

 

一般的に言われる茶髪や金髪という髪色は染めてなっているわけではなく、赤が分解され、明るくなっている状態の髪色と言えます

 

 

 

色が染まるという事

 

色は絵の具で考えて頂けると分かりやすいと思います。

 

私たちが想像する色とは白い紙に色を塗った時を想像すると思います。

 

ヘアカラーをする時も近い事が言えます。黒い紙に絵の具でどんな色を塗ろうとも全く色が分からないように、黒髪にヘアカラーをしても色の変化が全く見えません。

 

なので上記で説明したように色を明るくするという作業が必要になります。

 

髪の明るさが白に近づけば近づくほど白い紙に色を塗るごとく、濁りなく色を表現しやすい状態になります。(ヘアカラーの場合ダメージも関係してきますが。。。)

 

逆に言うと、明るくなる過程の茶色や、オレンジの場合、その色の髪に色を重ねて何色になるかを想像して染めていることになります。

 

ヘアカラーにおいて色を染めるという事は、土台となる髪の色素のバランスがとても重要であり、その上に色を乗せ、染めていくという事になります。

 

 

 

 カラー剤の働き

 

カラー剤はこの二つの要素を同時に行なっていきます。

 

カラーを塗った後時間を置き経過を見ていくと思いますが、最初の10分〜15分は髪を明るくする時間、その後の10分~15分は色を入れていく時間となっています。

 

このように二つの作用を1回のカラーで行っていくことで髪の色を変化させています。

 

金髪にする時には黄色い色をペンキの様に乗せているわけでもないし、青にしたい時はただ青を塗っているわけではありません。脱色と染色のバランスを緻密に計算して希望のカラーを作り上げていきます。

 

これらの時間はカラー剤の種類によっても変化してきますし、その時の染め方などでも変わってくるので、あくまで基本的にはというような感じでお考えください。

 

 

 

他の人と同じカラー剤を使っても同じにならない理由

 

 「友達のカラーと同じようにオーダーしたのに全然違う色になった!!」

 

なんていう経験はないでしょうか?こちらは上記でも説明しましたが、土台となる髪の色素バランスによる影響です。

 

さらに言うと、色の明るさだけでなく、その人が持って生まれた色素によっても影響をうけます。

 

同じ日本人でも目の色や肌の色が様々なように、持って生まれた色素バランスも様々です。

 

アッシュ系に染める時、青の色素を多く持っている方は染まりやすいですが、反対色の赤が強い方はそうはなりません。

 

なので、美容室で相談する際は、カラー名でオーダーするよりも、仕上がりの髪色を写真などを見せて相談し、自分の髪の色素バランス、ダメージの状態を見てもらったうえでどのような方法が自分に合うのかを提案してもらうのが希望のカラーに仕上がる近道だと思います。

 

 

 

色が抜けるとはどういうことなのか?

 

この言葉は2種類あります。

 

それは脱色褪色です。

 

脱色とはもともと人が持つ色素を分解し髪を明るくしていくことを言います。上記でも説明しましたが、赤を取り除いていくという事です。

 

そしてよく勘違いされるのが褪色です。これは染めた色が時間の経過とともに抜けていくことを指すのですが、色が抜けて黒髪に戻るわけではありません。

 

カラー剤の働きでも説明しましたが、カラー剤は明るくして染めています。なので褪色して色が抜けても、明るさは残ります。その為、黒髪ではなくカラーをした時の明るさの茶髪となっていくのです。

 

 

 

ブリーチってどんなカラー剤?

 

ブリーチ剤とは脱色専門のカラー剤です。

 

カラー剤は9レベルのピンク、14レベルのアッシュなどのように上限が設定されていますが、ブリーチには存在しません。

 

薬が作用する条件下であればどこまででも色を脱色してくれます。2度目3度目と回数を重ねるほどに白に近づいていきます。

 

1回のブリーチでもかなり明るくなってくれますし、透明感のあるカラーには必要な場合が多いです。

 

ブリーチをしていると、とてもかわいくてオシャレな髪色になりますが、皆様もご存じのとおりハイダメージというリスクもあります。

 

ブリーチをご使用になる場合は担当のスタイリスト相談をして、長期的な計画の上でご利用になるのがよろしいかと思います。

 

 

 

まとめ

 

ヘアカラーの仕組みは少しご理解いただけたでしょうか?

 

脱色、染色、ご本人が持つ色素バランス。どれも欠かすことのできない要素です。

 

これらの特徴をうまく利用して、似合う色、やりたい色、ヘアカラーデザインを思いっきり楽しんでください♪

 

 

 

 

 

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