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カラーが思い通りにならなかった方必見!!失敗しないカラーの選び方

せっかく美容室でカラーしたのに想像してた仕上がりとなんか違う・・・そんな経験ありませんか?

今回はそんな悲しい結末を迎えない為に、思い通りの色に染まらなかった時の原因から相性の良いカラーの選び方までお伝えしていきますので、次のカラーに向けて少しでも参考にして頂けたらと思います。

 

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失敗しないカラーの為に必要なのはズバリ今の髪の状態を見極める事!!

カラーが思い通りに仕上がらない時の原因はほとんどはこれに該当するのでわないでしょうか?

 

理想の髪色に近づける為にまずは現状の髪の状態を見極める必要があります。

カラーにおける髪の状態の見極めポイントをしっかりとお伝えしていきます!!

 

髪質の特徴

ヘアカラーは髪質の影響を大きく受けます。髪質を大きく分けると3つに分けることができ硬毛・太毛】【普通毛】【軟毛・細毛】に分ける事ができます。

 

【硬毛・太毛】の場合はキューティクルの枚数が多く、頑丈であると言われ、ダメージに強い作りになっています。そのため薬剤が浸透しづらくなっていて、明るくなりにくく、色が染まりづらい性質をもちます。

 

【普通毛】その名の通り普通の太さ、硬さの毛です。染まりや薬剤の浸透も大きな問題が起こりづらい髪質です。

 

【軟毛・細毛】はキューティクルや毛髪内部成分が少ないと言われています。そのためダメージを受けやすくパサつきなどがでやすくなっています。薬剤の浸透は早く、薬剤の濃度が低くても反応してくれます。カラーも染まりやすく、明るくなりやすい特徴を持っています。

 

上記のように髪質におけるヘアカラー時の特徴がいくつか存在しますが、必ずしもそれに当てはまるというわけではありません。

【硬毛・太毛】の方でも染まりやすい方もいますし、【軟毛・細毛】でも染まりづらい方もいます。

ただ統計的にみるとこういった特徴がありますので参考にしてみてください。

 

 

髪の色素

髪の色素バランスも人それぞれになっています。そしてカラーリングにおいてはこの色素というものも大きく影響します!!

 

日本人の髪は黒髪です。黒髪は赤い色素の集合体と言われています。そのため暖色系(赤系)には染まりやすく色持ちも良いですが、反対色の寒色系(アッシュ系)は染まりづらく色持ちも悪くなっています。

 

上記にもある髪質によっても色素のバランスは変わってきます。

 

【硬毛・太毛】は黒々とした髪の方が多く、その髪質により染まりづらいことに加え、持っている色素も赤が強く、アッシュ系に染まりづらいという特徴があります。

赤系のカラーとは相性が良く、染まりや色持ちも良くなっています。

 

【細毛・軟毛】はもともと髪が少し明るく茶色い方が多く、染まりやすい上にアッシュ系とも相性が良い場合が多いという特徴を持っています。

 

【硬毛・太毛】の方がアッシュ系カラーを目指す時、大抵の場合ベース(染める前の髪の状態)を明るくする必要があるのに対し【細毛・軟毛】の方は1度のカラーで綺麗にアッシュ系に染まってくれることがあります。

 

本人が持っている色素を見極めることも理想のカラーにするためには必要な要素となっていますし、色持ちなどにも大きく影響してきます。

 

 

カラーのデータが無い

上記で説明した通り、髪質や本人のもつ色素によってカラーの選定は大きく変わってきます。しかしこれらはあくまで統計的なデータであり100%ではありません。人によっては真逆の反応を示す場合もあります。

 

その精度を高めるのが美容師の使命であり経験によって培われるものですが、やはりやってみないとわからない部分があります。

 

そこで重要なのが過去のデータです。

 

実際に染めてみた結果どのような反応があったのかという情報は一番信頼できるものとなります。

 

そのためその美容室で初めて染める時より2度、3度とそのお店でカラーを繰り返すほど仕上がりの精度は高くなっていきます。

 

求めるカラーの色が繊細であればあるほどひとつの美容室に通い続けることをオススメします。

 

理想のカラーを実現しやすくするにはお気に入りのサロンを見つけ、信頼のできる美容師さんを見つけることが近道といえるでしょう。

 

 

前回のカラーの履歴

【カラーのデータ】と重複する部分がありますが前回どんなカラー剤を使ったのかはとても重要な情報です。美容師からするとさらにどこのメーカーの何を使ったのかがわかる方が好ましいです。

 

カラーは一見、色が落ちてしまったように見えても内部に色素が残っています。これを残留色素 と呼びます。

 

ヘアカラーは残留色素があるため同系色のカラーを続けていけばいくほど色の入りが良くなっていきます。逆に前回のカラーとは真逆の色に染める場合は色の発色が思うようにでない場合があります。

 

以上のようにカラーの履歴も理想の色を実現する上で重要な情報となってきます。

 

 

ベースの髪が明るすぎる場合

ヘアカラーはベース(染める前の状態)が明るければ明るいほど色がダイレクトに出ます。

↓↓↓の仕組みについてはこちらをどうぞ↓↓↓

biyoulabo.hatenablog.com

 

ですが髪が明るいということはその分ダメージが進行している場合が多いです。

 

ダメージが大きすぎるとカラーが定着するためのタンパク質が少なく、発色も鈍るのに加え色の定着も悪くなります。

 

そうするとたった一度のシャンプーでさえ色が抜けていきます。

 

求めるカラーがビビットな色の場合でも、繊細な色の場合でもダメージが少なければ少ないほど綺麗に仕上がります。

 

ベースが明るければ希望の色に染めやすいように思いますが、そこにはまたダメージという課題が出てきます。

 

理想の髪色にするにはブリーチをすれば必ず綺麗に染まるというものではなく、ベースの明るさとダメージのバランスが非常に重要になってくるということです。

 

 

写真の光の当たり方への注意

カウンセリングの時に写真を見せる方も多くいらっしゃると思います。美容師としても写真を通してイメージを共有できるということはとてもありがたいことです。

 

しかし写真でのカラー選びはいくつか注意点があります。

 

①光が多く当たっている場所と暗い場所での色のどちらが好みなのかを見極める

基本的に光が多く当たっている場所は透明感が出やすく、アッシュ系の色も綺麗に見える場合があります。その逆に光が少ない場所は透明感が出づらく赤みが強く写っている場合があります。その時求める色はどこの部分であるのかをはっきりさせておくことで仕上がりが理想の髪色になる確率は高くなります。

 

②加工されている場合がある

写真は修正や加工が入っている場合が多くあります。写真の情報を鵜呑みにせず自分の髪質とコンディションでできる髪色を選んでいくことが希望通りの髪色に近づけるポイントになります。

美容師さんに見せる写真は1枚ではなく、数枚用意して自分はこんな感じの系統に染めたいと伝えるのが失敗しないカラーのコツになります。

 

 

まとめ

カラーで失敗しないためには

・髪質における色の特徴を理解する 

・ご自身の色素を理解する

・信頼できる美容室、美容師さんのもとに通う

・1度で完璧なカラーに仕上げようとせず何度かその系統のカラーを繰り返す

ということが重要になります。

 

思い通りのカラーに仕上がらないときはこれらのどこかが欠けていると思います。

 

再度ご自身の髪質、色素などを見直し担当の美容師さんに相談の上、今できるカラーと計画性を持って続けていけば叶うカラーを分けて考え、理想の髪色を実現していただければと思います。

 

 

 

 

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